手打ち鎬付き盆栽鋏 (兼進作) 〜青紙(青鋼)〜 全長175mm No.42A
芽摘み、小枝切などが出来る盆栽用の昔からある形の鋏です。
全長 : 175mm
刃渡り : 50mm
*長さは手打ちのため、多少誤差が出来てきますことご理解ください。
■鎬(しのぎ)とは?
鎬(しのぎ)とは、刀剣の「刃」と「棟」(むね:刀剣の背の部分)の間を刀身に沿って貫いて走る鎬筋(しのぎすじ:角が付き高く山のようになっている部分)を指します。
鎬(しのぎ)を削るという言葉があります。
刀同士で打ち合うと、薄い刃同士ではすぐに欠けてしまいます。激しく打ち合うには分厚く作られた鎬筋を合わせて戦ったのです。
激しい戦いの際は、鎬さえも削れてしまうことから、「鎬を削る」とは、激しく争う様子のことを示す言葉として、使われるようになったとのことです。
盆栽用の鋏で鎬を作る理由としては、鎬を作るためには片側(刃がついていない方)を削らなければなりません。
それを削ることによって、刃先が細くなり、細かい部分にも入っていけ、作業がしやすくなるためです。
下記のハサミA(鎬なし)とハサミB(鎬付き)との比較画像を見てみるとハサミB(鎬付き)の刃が細くなっているのがわかります。鎬を作ると角ばったところもすくなくなり、盆栽を傷つけることも少なくなります。