手打ち長刃鎬付き盆栽鋏 (兼進作) 全長200mm No.41
昔からある盆栽鋏の形です。
ただ、通常の刃より長く作られております。
小枝切から、芽摘み、根切りと様々な状況に使用されます。
小さい盆栽だと使いにくいので中品(中型)以上の盆栽に適しております。
また、根切りにも使用されます。根切りに使用する場合は小石をしっかり取り除いてからお使いください。小石を挟むと欠けます。
全長 : 200mm
刃渡り : 60mm
素材 : 安来鋼 白紙(白鋼)
■鎬(しのぎ)とは?
鎬(しのぎ)とは、刀剣の「刃」と「棟」(むね:刀剣の背の部分)の間を刀身に沿って貫いて走る鎬筋(しのぎすじ:角が付き高く山のようになっている部分)を指します。
鎬(しのぎ)を削るという言葉があります。
刀同士で打ち合うと、薄い刃同士ではすぐに欠けてしまいます。激しく打ち合うには分厚く作られた鎬筋を合わせて戦ったのです。
激しい戦いの際は、鎬さえも削れてしまうことから、「鎬を削る」とは、激しく争う様子のことを示す言葉として、使われるようになったとのことです。
盆栽用の鋏で鎬を作る理由としては、鎬を作るためには片側(刃がついていない方)を削らなければなりません。
それを削ることによって、刃先が細くなり、細かい部分にも入っていけ、作業がしやすくなるためです。
下記のハサミA(鎬なし)とハサミB(鎬付き)との比較画像を見てみるとハサミB(鎬付き)の刃が細くなっているのがわかります。鎬を作ると角ばったところもすくなくなり、盆栽を傷つけることも少なくなります。