盆栽鋏 鎬付き手打ち小枝切鋏 (兼進作) No.35S
*この品物は在庫限りとなっております。
全長 : 170mm
刃渡り : 40mm
素材 : 黄紙(黄鋼)
小品盆栽から中品盆栽に適しています。小枝切、葉切り、芽摘みに使用されます。
1本の鉄の棒から、作成している完全手打ちの鋏です。
日本古来から、伝わっている日本刀の製造方法で柔らかい軟鉄に固い鋼を組み合わせ、「硬さ(硬度)」と「粘り強さ(靭性)」を兼ね備えております。
鋼は、安来鋼(やすぎはがね)の黄紙(きがみ)を使用しております。
安来鋼とは、鳥根県安来市にある日立金属株式会社の安来工場で生産された鋼を指すします。古来より日本刀の鋼である玉鋼の産地として有名です。
刃物鋼によく使用される安来鋼の種類には青紙(あおがみ)、白紙(しろがみ)、黄紙(きがみ)がございます。
質、価格に関して、表示するならば、青紙 > 白紙 > 黄紙 となります。
ただ、青紙と白紙はどちらにも一長一短があります。硬い青紙は欠けると影響が大きい刺身包丁によく使用されます。青紙よりも若干硬さでは劣りますが、そのほどよい硬さが好まれる出刃包丁、鉈などには白紙が使用されます。
黄紙は青紙、白紙と比べると質的には若干劣りますが、あくまで最高級の安来鋼です。刃物にとって、十分な硬度と靭性を持ち合わせております。また、青紙、白紙よりもリーズナブルな鋼となっておりますので、その分、価格を抑えられます。
*靭性(じんせい)とは、割れにくさ、粘り強さ、衝撃への強さを表す性質です。力が加わったときに、すぐにポキッと折れるのではなく、変形しながらエネルギーを吸収して耐える力を指します。
■鎬(しのぎ)とは?
鎬(しのぎ)とは、刀剣の「刃」と「棟」(むね:刀剣の背の部分)の間を刀身に沿って貫いて走る鎬筋(しのぎすじ:角が付き高く山のようになっている部分)を指します。
鎬(しのぎ)を削るという言葉があります。
刀同士で打ち合うと、薄い刃同士ではすぐに欠けてしまいます。激しく打ち合うには分厚く作られた鎬筋を合わせて戦ったのです。
激しい戦いの際は、鎬さえも削れてしまうことから、「鎬を削る」とは、激しく争う様子のことを示す言葉として、使われるようになったとのことです。
盆栽用の鋏で鎬を作る理由としては、鎬を作るためには片側(刃がついていない方)を削らなければなりません。
それを削ることによって、刃先が細くなり、細かい部分にも入っていけ、作業がしやすくなるためです。
下記のハサミA(鎬なし)とハサミB(鎬付き)との比較画像を見てみるとハサミB(鎬付き)の刃が細くなっているのがわかります。鎬を作ると角ばったところもすくなくなり、盆栽を傷つけることも少なくなります。